VOL4.「ショーシャンクの空に」
THE SHAWSHANK REDFMPTION
1994年 アメリカ映画
監督 フランク・ダラボン
原作 スティーブン・キング
出演 ティム・ロビンス/モーガン・フリーマン
「妻殺し」という無実の罪で無期懲役の判決を告げられて、刑務所に送られることになった元エリート銀行員のアンディー(ティム・ロビンス)。その刑務所で友達になった先輩格のレッド(モーガン・フリーマン)がこの映画の物語の語り手となって話しは進む。どんな時でも人間としての尊厳を失わず、やがてアンディーは元銀行員という職種を生かして警備員の信頼を得、また受刑者達に希望や安らぎを与えていく。ラストの大逆転劇は観るものの胸がすくわれ、希望を信じる事の大切さを教えてくれる。
ポポリ星人
もうこの映画ホンマのホンマに好きなんどす。
テーマにも共感。役者の顔ぶれもいい感じ。原作も最高。
何より、塀の中での主人公の友人役を演じとる、
モーガン・フリーマンはホンマにいい味出しとりますよね。
nao
原作がすごいしっかりしているなあ、って思いますね。
見ている側を引き込ませる..というか..。
モーガン・フリーマンは私も好きです。
なんか..歳とともに魅力的な人になっていくタイプの
人ですよね。私生活もそんな感じのする人ですよね。
ポポリ星人
ホラー小説の王、スティーブン・キングの原作。
現題は「刑務所のリタ・ヘイワース」。
「スタンド・バイ・ミー」もそうどすが、さっぱりホラーじゃないどすね。キングは映画マニア。
自分の小説が映画の原作にもなるのにすごく好意的で、
映画学校の学生に、1ドルで彼の短編を映画化することを許可
しているそうどす。
ほいで、監督のフランク・ダラボンも、以前、その1ドルで
契約してキングをうならせたことがあったとか。
そのダラボンといえば…あーーつきぬ話が止まらない。
nao
私は「スタンド・バイ・ミー」すごく好きな
映画です。あれに匹敵する邦画が「少年時代」かな〜なんて。
スチーブン・キングの作品は「スタンド〜」で本当に見直した..
って言っていいくらい。やっぱりホラーは苦手なんで・・(笑)
でも「ミザリー」は面白くって最後までみちゃいましたけれどね。
ポポリ星人
モーガン・フリーマンは 世界一好きな役者さんどす。
彼は遅咲きで、52歳の時「ドライビング・ミス・デイジー」で初めて大きな脚光を浴びたんスねえ…。
きぬ
「ドライビング・ミス・デイジー」、あれが出世作なんですか?
じゃ、かなり遅咲きタイプみたいですね。
あの映画もすごくいい味で好きなんですが。
いつき
モーガン・フリーマン良いですよね〜。
あの、大きな目でじーっとあたりを
見回して、アンディーとの約束の地に
向かい、アンディーの手紙をきょろきょろ
しながら見渡すところとか、感動しました。
ドライビング・ミス・デイジーも見なくては。。
私は、まだ見てないので(><)
nao
モーガン・フリーマンはそういえば「ドライビング〜」
の前は見たことのない役者さんですものね。
52才かあ。。人生って捨てられませんね〜。
最後まで生きてみないとわからないね。
ポポリ星人
「掘の中でくり広げられる」人間ドラマ。
個人的に最も美しと思うシーンは、主人公アンディが
看守たちの抵抗を押しのけて、オペラのレコードを刑務所中に流すところ。みんなはどう思ったどすえ?
ユウ編集長
ああ、あの気持ちよさそうな表情で椅子にもたれかかるシーン。
あの表情もあれだよね、
音楽を聴いてうっとりしてたというより、
僕は自由なんだっていう。心がね。
自由って足に鎖があるかないかじゃない、ハートの問題なんだ、
そういう、誇りをあの微笑みには感じたな。
いつき
気持ち良さそうに椅子に座った後、
所長が来た時に、レコードプレイヤー
に触れて、音を消すのかと思ったら、
不敵な笑顔を浮かべて、音を大きくした
アンディーもすごく芯の通った男という
感じで、男の誇りを感じました。
あとは、脱獄する前日、座ってるアンディーの
傍に、ゆっくり近づくレッドの背中。。これも
すごいいろんなものがこもってて良かったです。
satosi
僕もあのシーン好きです〜
刑務所内なのに、
看守達が入れなかったあの部屋。
立場が逆転したみたいで不思議な空間でした。
JONA
うんうん、あの不敵な笑顔がいいよね。
あのゆったりとした笑顔のせいで
しめだされて騒いでる看守達が
よけい対照的に、こっけいに見えた。
彼、この行為によってまたひどい目にあうんだけど
それよりも、音楽を聞きたい気持を取ったんですよね。
聞きたい、というかうーん、なんだろ
やっぱり、ユウさんの言うような感覚のような気がする。
あの時扉の内側で、彼は刑務所内の誰より自由だったんだろうなあ。
屋上でビールを飲むシーンも好きだったなあ。
看守も囚人もひととき一緒に安らいでいて。
同じくらい美しいと思った。
nao
私はね、あそこの場面、思わず、「ああ〜!これって
『ライフ・イズ・ビューティフル』と一緒〜!!」って
思っちゃて、あんまり感動しなかったのね。
映画の制作年からいくと「ライフ〜」の方が後だから
う〜ん、先に「ショーシャンク〜」を見ておくべきだった。(TT)
私はね、一番最初に牢獄に入れられて、
「初日に誰が最初に泣き出すか」っていうあのあたり..
彼が一番ひ弱そうに見えたけれど、彼は実に静かだった..
というレッドの回想が入るんだけれど、あそこでぐいって映画に
引き込まれたような感じで好きだったな。
がき
音量のつまみをクイッと廻してみせる、
あの場面が良いですねぇ。主人公の強さが表れているような。
あと、服役囚たちが音のする方角を(スピーカーマイクを)
一斉に見上げて、なんとも言えない表情で聴き入るところ・・。
ポポリ星人
ちなみに、そこで使われとる音楽は「フィガロの結婚」で、
「木の下で会いましょう」という、男女の密会の誘いの部分。
レッドがアンディからの手紙を見つけるのも木の下。
なんか通じるものをまた感じたりして…。
それから、スピーカーから流れる美しい音楽とともに
広がる青い空。ラストの方で友情とともに広がる青い海。
そのふたつもすごく通じとる気がします。
ホンマに胸に響く画面どした。
がき
最初タイトルとモーガン・フリーマンのイメージで
戦争映画だろうと勘違いしてて、でも見始めたら実は刑務所が舞台で、
さらに暴力なんかあって暗い話かしら、とさらに思い込んでたら
全然違って、ものすごく良い映画でした。
アンディがやたら冷静で落ち着いてるから、
もう無実の罪をすっかり受け入れて諦めちゃってるのかなぁと思ったんだけど、でも最後はやってくれて、レッドが仮釈放されてからのシーンからなんか嬉し泣き(笑)
モーガン・フリーマンの微笑み、良いですねぇ(*^_^*)
字幕で観たけど、吹き替え版も借りてこよう。
何度でも観たくなる映画。
いつき
モーガン・フリーマンの微笑みって、
すごく良いですよね。
弱くて強くて、暖かくてちょっと不敵な
微笑み。印象に残ってます。
後は、アンディーが脱獄後、レッドと再会した時の
笑顔。これもまた、すごく深かったです。
nao
後味の良い映画ですよね。
悪人はちゃんと罰せられるし、善人はちゃんと
ハッピーエンドが待っている。
見る側としてはこれ以上に納得のいく結末って
ないかもしれない。
ポポリ星人
主人公アンディは、キリストになぞらえられとる、とみる人も
多いようどす。
原題は「Showshank Redemption」−ショーシャンク刑務所における罪のあがない。
腐敗しきった刑務所の救世主(?)アンディの苦難や、
この映画の結末がまさにそれを物語っとるようじゃと。。。
でも、自分は、アンディは、キリスト教に限らず、
音楽や美やそして希望を信じる自由な心みたいなものを
体現しとるような気がしました。
いつき
確かに、キリストになぞらえられそうなアンディですが、
私も、この映画にキリスト教の精神をあまり感じ
ずに映画を見ていました・・・。
ただ、受難を自分の力で切り開くというよりは、無実の罪
とはいえでも、投獄されて、絶対出てやるぞという決意の
ほかに、レッドや彼の仲間達が暖かく優しくしてくれた
からこそ、受難に立ち向かえたんじゃないかな〜と思ったりも
します。図書担当で黙々と本を配ってた人いますよね?
出所して自殺してしまうのですが彼も、案外キーパーソンで、
アンディは、彼と触れ合ったからこそ図書質室を
改善しようと思ったのかなと考えると、感動しますよね。
ユウ編集長
人が希望を失うとどうなるのか。
絶望の中にあって希望というものがどれだけ人に光をあたえるものか。
ハードな現実。
僕は常々、希望とか絶望とかっていうのは人がつくるものだと思っているけど、この映画、それにフォーカスしてると思うよ。
希望なんて不確かなものだ。
その不確かなものを信じる心。
それは光となってレッドの表情を変えたんじゃないかな。
nao
S・キングの作品って逆境にある人やとても社会的に弱者が
最後の最後で大どんでん返しというか、すごい力を
見せて、みんなをあっと言わせる..っていう内容のものが多いよね。
この作品だって奥さんに浮気されて、殺人の罪をかぶされた物静かな男..これってちょっとみじめな立場だけれど
それを見事に耐えて最後で勝利する..というのが
人間の強さと純粋さを改めて感じさせて感動してしまう。
「キャリー」も陰湿ないじめにあっていた少女が超能力を
持って復習するような内容だし。。
人間の真の強さとはそういう何か汚れのない心を持った
ものがもつ底力?が一番強いんだ..というようなことが言いたいのかな〜?とも思う。
ポポリ星人
何といってもこの映画の底に流れるテーマが「希望」。
そこに強く共感しました。
希望があると、人は本当に強くなれる、そう思います。
nao
ちょっと深い話になっちゃうけれど
希望も絶望も自分の内にあるものとしたら
希望って自分を信じる心なんじゃないかな〜?と思う。
アンディが「自分は無実だ」ってあの刑務所の中で言いふらさなかったのは、言っても、誰も信じないから。自分は無実であることを信じ、
自由になる権利がある..と自分自身が確信していたと思う。本当に罪を犯した人なら服役して罪をあがなわなければいけないのだから。
後、朱に交われば赤くなる..っていうのではなく
どんな環境にあっても自分の人間性を貶めることをしない..それでいて
自分の信念で周りの環境をどんどん変えていった..
っていうのは、やはりすごい事だと思うね。
話しはそれるけれど、こういう無実の罪で間違えて投獄されている
人や死刑になる人って過去にもいっぱいいるのかね〜。なんか
やっぱり自分なら耐えられないような話しだなあ。特に死刑なんて..ね。
ユウ編集長
アンディに訪れるのは次から次へと絶望。
アンディが自分で創り出したのは次から次へと困難。
その先にあったものこそ希望で、
それは気分ではなく意志の力だった。
僕はこの映画のそこが好きだ。
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