今年にはいって、基本的に詩の収入で暮らしています。 何をしているのかといいますと 1 詩が 詩人以外の人にも親しまれる環境づくり おかげさまで好評、現在CDROMを制作中。 ●えるび開催(まずは、月1回、半年) 毎回、詩人以外のジャンルの人1人をよびます。そして、詩人を2人。詩以外の人に、語ってもらうことで、いろんな考え方、見方を感じてもらいたい。ことばのキャッチボールは、つまり気持ちのキャッチボール、コミュニケーションなんだってことです。これも、えるびの特徴です。 そして、やりっぱなしではなく、伝える努力を出演者に自覚もってもらいたいと願っていて、そのための環境づくりをいま一生懸命しています。「お客さんに来てもらってよかった」と思ってもらうことを、おおくの出演者は、もっていないようにみうけられるので。出演者にもイベント作りに参加してもらっています。 制作の面をわたしが担当し、舞台技術や構成をラジオデイズが担当。それぞれの持ち味をいかしあっていて、好ましいのですがそれでも、ものすごい仕事量です。そのうち、関係者用BBSも公開しますのでキリキリてんてこまいしてる様子をみてやってください。 ●「詩の学校」開催 そのうち2校はわたしの主催です。主催っていうことは、会場をきめ、情宣し、参加者の人数がわたしのギャラになるわけで、シビアですわ。 常連化を避けるようにしながらも、維持していく努力を惜しまずにやっています。 また、人材育成の部分もあります。イベント開催などの最終受け皿をわたしがすることによって、自発的な行動を促しています。詩の学校としての催しが何度か行なわれました。 ●イベント開催 これは、詩を書く力や朗読力とは、ちがう力が必要かも。とても地味な作業の連続だし、コミュニケーション力が問われるところですが、ある意味、責任の果たし方の覚悟の修行としてわたしは鍛えられているなと思っています。 ●イベント出演 まづ出演交渉からはじまるわけですが、詩人が主催しているものほどギャラがない。これは、問題だと思っています。 最近は、大学や行政からの依頼が増えてきたので、喜ばしいのですが、それでも、マネージメントはほんとに大変です。この秋から出演交渉だけは、他の人に頼むことにしています。 わたしが出演する時は、そのイベントの主旨、会場の雰囲気など考慮します。作品を書き下ろす必要があれば書きますし、小道具なども考えます。 ●コラボレーション たくさんの発見もあるし、違うお客さんにみてもらえるチャンスだから。ことばって、いろんな可能性があるのだなあと、改めて思います。そして、ことばって、かなり有効活用されるものなのだなあと気づきました。 ●CD発表 手売りと、ネット販売(手間がかかるので、ネット業者に依託)、依託販売でほぞぼそと売っています。もっと効率のよい販売戦略が必要だなあ、と思います。 備考:CD業界がほんとに売れなくなっているのも要因かなと思うのですがモノを買う衝動力がなく、あんまり売れません。99年発売の1枚目はバブル後とはいえ、300枚完売。02年発売の2枚目はやはり、売れ行きがよくない実感があります。(一応、1枚目の倍の速度で売れてはいますが) 自分自身のパッケージをもつために来年から、詩集作りにとりかかろうと思っています。やってみなくちゃ、わかりませんものね。 ●ネット 上述の「C/P」や、フライヤをみて、サイトを訪れ、詩の学校やイベントにきてくれたり、CD購入してくれるという効果もあります。 自分でhtmlが触れないので、まともに更新もできていませんがネットとも上手につきあっていきたいし、活用したいです。 ●事業展開をはかる また冬には、障害者とそのまわりの人(スタッフや家族)、両者へのワークショップの依頼がきています。 このように、詩を届けるところを開拓していくことも考えたいです。現在は朗読と、ワークショップかなとおもいます。 組織化や運営など、問題は山積みで、とりかかれないのです、力不足を痛感 ●インタビュー、取材、 そのため、自分がやろうとしていることを明確にしています。 わたしの場合は、それぞれの人が自分の人生をになっていく意識をもってほしい という単純なものでそのとき、ことばが役にたってほしい というものです これが、なんで仕事やねん、とつっこまれたらじぶんのやろうとしていることなんだもん としか答えられないです。 自分の思いを伝え、発表や発売前に、目を通せるものにはチェックさせてもらいます。編集されたものにも、責任をもちたいから。
先日、大学に呼ばれてトークと朗読をしたあと、来場者の盲目の人と話していて、胸が熱くなりました。 美術館は、立体作品には触れてもいいところが増えてきたそうですが、絵画は、美術館の担当者や付き添いのひとが数人集まって、説明するそうです。それを詩人のあなたのことばで聞いてみたい というものでした。 その時、ハッとしました。 3●ひとりからひとりへ届けること こんな弱輩で、それでも仕事としようとするのは、人生をあきらめないためです。 わたしも詩人である母親から、趣味にしとけばいいのに、といまだに言われます。でも、仕事としてたちあげていくことが伝える、そのことの、いちばん効率のよい方法だと思うのです。わたしにそれができるかどうかなんて、わからないけどあきらめず、やっていこうと思います。失敗したからといって、とって喰われるわけじゃないしね。 わたしがこういうことを教えてもらったのは、詩、ことばからです。だから、ひとりからひとりへ届けたいのです。 月2本の詩を書いて、それだけで生活できることになんて、興味ないです。 働く人たち、学ぶ人たち、日々を生きていく人たちといっしょに歩きつづけ、今生の仕事をしていきたいです。 元気な人だって、ときには落ち込むし、そんな時に勇気のことばを。人生をどうしていいのか悩む人には、落ち着いて考えることができるようにことばを。 |