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華代子は覚えている?―――
どこまで転がり落ちてゆくのか底すらも見えない日々の中で、”いつなにがあってもおかしくないことを、ここはそういう世界であることを学んだ”ひとりの少年。
そこに差し伸べられた、光明のような華代子の白いてのひら。自分を慈しんでくれる美しいひと。はじめて知る魂の平安。だが突然に「その日」はやって来た…。 ――人はなぜ不幸に絡めとられてしまうのか―― 大人になっても彼をさいなむ思い。坂道の上にあった白い家での僅か一年の記憶は、そんな彼を支え続け、そして光の方向へとそっと背中を押す…。
この十年来、曽根亘元(木村ユウ改め)が書き綴ってきた「change the world」シリーズが遂に完結。出版にあたり大幅に加筆・修正を行い、また、書き下ろし作品も含む全三十五篇。
収録作品
国道/焼かれたパン/ 光が射していく順番、リスト/話をしてくれ/ ジャック・マイヨール、草の中の足/ ホテルシナモンズで/臘梅/焔の中で/ 屋外市/カラーズ/ ばら色の砂/木蓮/ 気配/水のない東カナルには/ 蜜の流れ/ クールズ(足)/
コーラル/エイプリィル・デイズ/ 六月、カフェ/マティニ/ その夜食べられるキャベツの枚数を/ テラス、その水の匂い/ パンジー/けし/月光/ パラフィン、冷たい水蒸気/洋梨の味/ 影/歌/ 銀色向こう側/炎の環/ 耳を満たす海水の青、白ワイン/ 髪/坂道/ 珊瑚/
冊
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