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オンライン座談会 『 フェイズ・2002 』


  閉会
No.227
Name木村ユウ
Date: 2002/10/08(Tue) 00:15
まず、参加していただいた皆さん、お疲れさまでした。お忙しいところ、時間をいただいて本当にありがとうございました。そして、メールや(もちろん他サイト掲示板等でも)ご意見をいただいた皆さん、見ていただいた皆さん、宣伝して下さった皆さん、本当にありがとうございました。

思うのは、この座談会の場でプロジェクトを始めることが目的ではないんです。
僕は、世界が変わっていくということは、こういうことだと思う。この場で沢山の意見を聞いた僕は、そのことで少し変わるんです。そして、その少し変わった僕が誰かに何かを伝える。或いは伝えなくとも伝わるということもあるかもしれない。そうすると、その伝わった誰かが、少しだけど変わるでしょう。そしてその少し変わった誰かがまた誰かに伝える・・・その、くり返しです。

僕は革命なんていうファンタジーは信じない。
でも人間を信じている。


最後に、
ひとつの掲示板のログを紹介して終わりにしたいと思います。

●おとまりおしゃべり「インターネットと詩」1999年11月
http://www3.justnet.ne.jp/~ask/es/es5-1.htm

これは麻生秀顕さんの書き込みを発端に沢田英輔さんが主宰された、5日で総発言数102の書き込み群、間違いなくひとつの「フェイズ・1999」です。
 
あなたはどう見る? 
状況は何も変わっていないと見る?
僕は、シーンというものは、こうやって人がつくってきたんだと思う。

詩は───
ここまで読んでくださったあなたの洞察力と創造力、そして、
行動力に期待しています。

  お疲れさまでした。
No.226
Name木村ユウ
Date: 2002/10/08(Tue) 00:14
寺西さん、どうもありがとうございました。数々の無礼な発言をお許し下さい。詩のボクシング、詩の場から審査員が出ることは嬉しいことですね。寺西さんの書き込みも、いいなあ。
>よく言われることですが、最大の敵は自分である、ということかなあ。
肝に銘じることにします。ありがとうございます。

芳賀さん、やっぱね、芳賀さんに来てもらって正解だったなあと思ったよ。僕は芳賀さんのフツーの感覚をとても信頼しているんだな。もちろん意識されてのことだとは思うけど。詩集、いいじゃない。プロデュースするわよ。わははっ! 蘭の会はね、一度あそこで甘やかしてもらうとさ、忘れられない体になるわけよ。ぎゃはは! 甘やかすと芸がダメになるっていとうさんに怒られそうだけど、まあ木村ユウを甘やかしてくれるのは蘭の会だけだし。いいよね。

うみねこさん、あ、リラックスしてくるとやっぱりうみねこさん面白いんだよなあ。実はこの企画、うみねこさんの「フラットに、議論が芸術であるくらいな感じで話せる場ってないよねえ、ないかなあ?」っていうメールが僕の頭の中にありました。いろんな要素が重なって実現したわけではあるけど、感謝しています。

カワグチタケシさん、詩集はまだまだ価格もパッケージングも含めて最適化の余地がいっぱいあると考えています。またこれも話したいですね。どうもありがとうございました。

それから、長尾さんからもあたたかいメールいただいています。
長尾さん、本当にありがとうございました。
左鳥さん、上田さん、シル卿、関さん、沢田さん、ちゃんとお話聞けなくて、その件についてはお客様にも申し訳ないと思っています。ありがとうございました。

このあと閉会の書き込みをします。

  間に合った…
No.225
Nameカワグチタケシ
Date: 2002/10/07(Mon) 23:58
URLhttp://pct_web.tripod.com/
こんばんは。カワグチタケシです。ユウさん、皆さんお疲れさまでした。読者の皆さま、ありがとうございます。

僕は、この座談会のあいだじゅう、詩集の適正価格って何だろう、みたいなことを考えていました。
詩って短くて、お手軽に読めるわりには、詩集の値段って高くないですか?

原価+経費=販売価格、じゃなくって、読者の求める価格にあった詩集を作んなくちゃ、だなあって。

あー、もう時間切れだ。皆さん、さようなら。ここで出会えてよかったです。また会う日まで。

芳賀さんへ

> なぜ、わたし、ポエトリーカレンダートーキョーのWebページが見られないのでしょうか
> うーかなしいです

ごめんなさい。どうしてなのか僕にもわかりませんが、
↓のURLからもう一度試してみていただけますか?
http://pct_web.tripod.com/index.html
http://pct_web.tripod.com/about.html

  ふつうに明日が
No.224
Nameうみねこ
Date: 2002/10/07(Mon) 23:55
URLhttp://homepage1.nifty.com/seagull-k/
こんんちは。ひとまず参加のお礼など。

おもちゃ箱をひっくり返したような勢いで様々な意見が噴出する、参加者としてはとても楽しい催しでした。ただ一読者としてここを見る分にはキツイでしょうね。1日30本くらい発言が載るわけでしょ?それもどーんと長いやつとか。それでついてこいってのは、やっぱね。

アイドル詩集?見たくないですよ、ええ(笑)。でもね詩をメジャーにあーたらって夢想するなら、そのくらいアコギな企画でも出さなきゃね。こぎれいな女性ファッション紙の1ページくらいもらって詩と写真とエッセイくらい書けるヤツいるんじゃないか。いないかもしんないけど。それもリレーにしないと意味がない。1年間ずっと猪木、それどおよって感じ(暴言)。

韓国の話とか読んでて、でも彼の国には俳句も短歌もない/あるいはマイナーなんでしょ?それらも含めてしまうなら、おそらく日本の「詩」の市場だってけっこうあるかもしれない。俵真智とかどのくらいいったのか知らないけどさ。

俳句や短歌の方がずっと流通してるという現状で、まあそのおこぼれくらいでも知名度があがってくれればいいけど。で、妙な偏見(詩人って暗くて理屈っぽいというイメージあるよね。オタクっぽい)がもうちょっと薄れてくれたら。スノボー行ったーとか、映画見たよ、とか、そのくらいの気軽さで、詩を語れたら楽しそう。

いろんなフィールドでいろんな人がそれぞれの信念で活動してる。それをくっきりと肌で感じた討論会でした。木村さん、ご苦労様でした。もっとばしっと言えばってゆわれても、ねえ(笑)。個人的には、きっちりコトバを届けなきゃってゆってるそばから読みにくいテキストになってるのがご愛敬ってゆうか。

ボク自身は、自分の中での詩のあり方がちょっとくっきりしてきました。またどこかでお会いしましたら、その時はよろしく。あー今月の投稿詩を準備しないと。ってそゆ問題じゃないか(笑)。


  誤字直しているうちに(笑)
No.223
Name芳賀 梨花子
Date: 2002/10/07(Mon) 23:48
URLhttp://www.stupidrika.com/hej+truelove/
こんばんは、芳賀梨花子です

 最初にこの座談会のオファーをいただいたときに、かなり、悩みました。だって、わたし、議論向きではないのです。特にネット上で行われる議論ってこわいでしょう?(笑)なるべく、こういう場に出てくるのは避けてきたんです。だって、自分には、何ができるだろうかと考えると、と言うよりは、何をやってきたのかと思えば思うほどへこんでしまうしね。でも、でもね、先月号の木村さんのリードを読んで、私はそれを責任と受け止めたんだけど、私が一年間書いてきたことへの責任をとろうみたいな気持ちで参加をしました。

 それと同時にZamboaのイメージというものを考えました。なぜ、木村ユウ氏は、今まで純粋に詩を楽しめる場として作り上げてきた、このサイトで『フェイズ2002』をやる必要があったのか。通常通りのページを作って、皆様に楽しんでいただけばいいのにってね、そういう場であってほしいとも思いました。そのほうがきっと楽なんじゃないかしらって、そう思うと木村ユウ氏の詩に対する情熱を強く感じて、何かお手伝いできることがあればと言う気持ちになったのです。

 今後の私にできることは微々たることかもしれません。でも、この座談会によって、目標を失っていたいちネット詩人が、新たに目標ができました。詩集を作ってみたいです。詩集を作って苦労しないといけない。身をもって体験しなくちゃいけない。チャレンジしてみようと思います。そのときは、どうぞ、よろしくお願いします(笑)

 だからではないのですが・・・みなさん、詩集を買いましょう。私もまず、そこから、がんばります。みんなでいっしょに本屋さんを育てましょう。

ではでは、お招きいただきまして、ありがとうございます。
ご参加の皆様もありがとうございました
私ももっとお勉強させていただきたいと思います


あ、そうだ私信

カワグチタケシさまへ
なぜ、わたし、ポエトリーカレンダートーキョーのWebページが見られないのでしょうか
うーかなしいです
えらーがでちゃうんですよう(TT-TT)

というわけで、最後は宣伝

それから、蘭の会も一周年を目前にがんばっています。
一度おたずねくださいませ。
なんたって、ほら、女の園ですよ(笑)
包丁も研いでいるし(謎)
http://www.os.rim.or.jp/~orchid/


  ナイス甲斐なみなさま
No.222
Name木村ユウ
Date: 2002/10/07(Mon) 23:43
里宗さん、こちらこそ、やっぱり里宗さんに来てもらって良かったと思うし、ラジデイのお二人はキー・パーソンになっていると思うので。いろいろ仕掛けていけたら嬉しいなと思っています。あ、頼もしいなあ。そうなんですよね、やっぱり頼もしいって素晴らしい。

山中さん、やはり新鮮な驚きって大事なんですよね。当たり前だけど。
>作るという面では、流通しようが、するまいが当人のサガにしたがうしかないでしょう。
同感です。ありがとうございました。どこかでクロスしたら楽しいですね。

森さん、あ、特攻隊長ここにいたのか。ぎゃはは! いや、内輪では僕が特攻隊長だったので、いやあ森さんがやってくれるとうれちいな(まあそれは冗談だけど)。とても期待しております。

  どうもありがとうございました。
No.221
Name寺西幹仁
Date: 2002/10/07(Mon) 23:39
URLhttp://users.hoops.ne.jp/teranishimikihiro/
この1週間は濃かったです。
なんというか、ぼーっとできる隙間の時間がなかった。隙間の時間ができると、この座談会のことを考えていました。
あ、それから、ちょっと報告です。実は、先週木曜日に、詩のボクシング大学生大会の人から、今度審査員やってくれって、メールがきたんですね。それで、いろいろ考えました。詩学8月号に書いた自分の文章を読み返したり、5月に見た詩のボクシング全国大会を思い出したりとかして。それと並行して、座談会の様々な発言を読んで、それで、結局、今日、OKの返事を出しました。なんというか、いろいろなことに真正面から向き合おうと、あらためて思って。あと、詩の為にできることは、もう、引き受けようと。でも、詩学8月号で書いた考えは、変わってないです。そのままで、審査員をしようと思っています。詩のボクシング大学生大会は11月26日同志社大学です。えーと、これを見ている大学生の方、我と思わん方は、参加してください。それから、大学生じゃない方も、お時間許せば、ぜひ見に来て下さい。
なんというか、審査員の件で、木曜日から、今まで返事が出せなかったのは、結局、自分の中で、何らかの線を引いていたからなんですね、きっと。きちんと自分の中を振りかえってみると。ばかみたいですよね、様々な詩のあるところを融合させようと思っている自分の中に、線が存在していたんです。
よく言われることですが、最大の敵は自分である、ということかなあ。
この座談会では、私にとって最後の発言ですが、一応この告白でもって終わりにします。
(あ、この発言の前に書いた「腹案」はこれとは別ですよ。念のため)
今回はみなさん、それから木村さん、お疲れ様でした。どうもありがとうございました。

  特攻隊長!
No.219
Name森 康彰
Date: 2002/10/07(Mon) 23:28
URLhttp://www.kibin.net/happy
お疲れさまでした。
1日うろうろしてたので、より具体的なことが書けませんでしたが、今後、ここで知り合った方々に「企みメール」しようと思います。
よろしくお願いします。

詩のことに限らず、まぁ、携帯電話と財布がありゃぁあとはいらねぇかぐらいの勢いで生きています。
勢いだけとも言えます。
目的が見えたら、その時自分が考えられる最短距離でつっこんでいくだけです。
30歳になったら、別の方法をとろうと思っていますが、あと2年は特攻隊長つとめますんで、「これ面白そうだからぶっこんでみない。」ってお誘いは是非下さい。

今、それぞれの立ち位置で見えている問題とそれに対して考えている対策をもっと聞いてみたかったなぁ。

僕は右肩をぐるぐる回しながら明日を殴りに行ってきます。

  お疲れ様です、ではなくて
No.218
Name山中隆史
Date: 2002/10/07(Mon) 22:59
URLhttp://www.linkclub.or.jp/~masoo/yama/index.html
この座談会をプロローグとして、みなさん、新たな活動にはいったり、継続したりするのですなぁ(詠嘆)

普段、詩全体の流通というのを考えたことがないので、
しょうにあわねぇな、という部分も含め、
いろいろと参考になりました。

最後に、流通とはちがう内容ですが、
興味ないかもしれませんが
実験についてもう一言。

いま、アートや他ジャンルで実験として、機能している実験は
表面的には実験の体をとっていません。
表向きはポピュラーな装いです。

里宗さんの船の例えを借りると、
コザッパリした普通の船がある。
艀もついていて、のれる。
ですが、乗ると、
ちゃんと、沈むんですね。

ぬいぐるみに仕込んだ刃物といった感じでしょうか。

そんな、ささやかな、悪意がおもしろい。

作るという面では、
流通しようが、するまいが
当人のサガにしたがうしかないでしょう。

話は変わりますが
銀色夏生って、「夏男」ではなくて、「夏生」だったのか?
今度、ちゃんと、読んでみよう。

それでは、みなさま、御健闘を。
クロスすることも、また、あるかもしれません。





  清水鱗造さん
No.217
Name木村ユウ
Date: 2002/10/07(Mon) 22:57
清水鱗造さんが外の掲示板にいま書き込み下さいました。
流れちゃうともったいないので転載させていただきます。
というより、これはとても貴重な資料となっています。
触れなかったのがまずかったくらい。
必読です。

清水鱗造さん、ありがとうございます。


あ、それから念のために言っておくと、いとうさんと僕の意見の異なるっていう部分は、ちとなんていうかな、それほど「どーでもいい」と思っているわけでもなく、おそらくこの認識の違いはぶつかった壁の多さに比例しているだけだと思われますね。ですからいとうさんに対しても寺西さんに対しても、敬意を持っておるわけです。


鱗造さんの書き込みです。

・・・

はじめまして(^^)。
http://www.shimirin.net/kboard/kboard.cgi
(うろこシティBBS)
で、俊さんからここの議論を紹介され、知り合いも座談会に参加していたので、読ませていただいておりました。過去にウチのサイトでも掲示板で議論をしたことがあるので、URLを書かせてください。

http://www.shimirin.net/zatu/100man.html
(100万円問題)

http://www.shimirin.net/zatu/nakahara.html
(中原中也賞問題)

なお、座談会の話にかかわりますが、「詩人産直」という詩人本人が直接詩集を売るコーナーを作ってあって、ぼくの場合ちょこちょこ買ってくださる方がいますよ。
http://www.kt.rim.or.jp/~shimirin/

  お疲れ様でした。
No.216
Name里宗 巧麻
Date: 2002/10/07(Mon) 22:45
URLhttp://radiodays.cool.ne.jp/main
木村さん、この座談会に参加させて頂いてありがとうございます。
本日で、座談会は最後になるようですね。
連日、とてもお疲れになったでしょう。皆様ともどもお疲れ様です。

僕自身、「言わなきゃよかったかも発言」はあったのですが
でも、皆様にはもっと過激に方向性を出していただきたかったなぁ。
(相方は僕に「もっと言え!」と突っ込んでたけど、、)

木村さんの「育ててゆく」ということは大切ですね。
わたしたちも傲慢かもしれませんが
詩を書く技術という面ではできなくても
詩を観せる技術についてはやれることがあると思っています。
森さんに名前を出していただいた「えるび」ですが、
詩人が時間と場所を与えられて、ただ舞台に立つのではなく
制作側と詩人がコラボレートする事で
今までにない、詩人の創造性を引き出してゆこうと考えています。
そのことが、今までとは違う、詩人のモノツクリとしての
一面を引き出せる事と信じています。
「仕事」というのは一人で作るものではありませんからね。
誰にだって作品は作れるけど、
受け入れさせる努力をするのがアーティスト(技術者)だと思います。

「えるび」で偉そうになってもいけないので
重たい腰を挙げて僕ら自身の単独ライヴも
大阪、東京、名古屋の3箇所で今年からツアースタートです。
一つ一つの作品に大きな問題や実験を含んでいますので
かなり、濃い内容だと思います。
その中で詩の見せ方の新しい方法をひとつでも切り開けたらと思います。

この座談会は僕にとってはちょうど、動き始めた良いタイミングにあったので、弾みになりました。
ここから、様々な新しい動きが出てくれば良いですね。
そこで、我々自身、誰かの力になれたらと思います。
結構、使える奴らですよ。

  やはり
No.215
Name木村ユウ
Date: 2002/10/07(Mon) 22:20
いとうさんにはこれくらい書いてもらわないと。
実に溜飲下がりましたな気分ですね。
つっこんで良かった(おい)。

  そんな余裕ないっすよ(笑)。
No.214
Nameいとう
Date: 2002/10/07(Mon) 22:13
URLhttp://poenique.jp/


俺、いっぱいいっぱい(笑)。いやほんと。

んーと。じゃあとりあえず自分のこと。
たぶん俺の最後の書き込みなので、くだけた口調で。
参加している人よりも、読んでくれている人に向けて。


俺が来年や再来年で計画していることはすべて同人へ向けてのものなので、
この場で話すのも何だかなぁと思ってたりもしますが、
大雑把に言えば、

・媒体における状況認識の格差をフラットにする
・裾野と山頂をつなげる山道を作る

この2つです。

俺はね、じつはユウさんとは意見の異なるところがあって、
媒体ごとで無視しあったりどうでもいいやって思ってたり、
そんな状態で読者に届けるための詩なんか
出てくるわけないと思ってんのね。
だからまずそこをなんとかして、
読者のためになんてのは、それからだと思ってんのね。

寺西さんなどに詩誌間の“しがらみ”や、
詩人のヘンなプライドの話なんか聞いて、
愕然としてるもん。俺。今も。
来年、紙媒体も巻き込んでやりたいイベント(?)があるんだけど、
もう、障害が山ほど。しかも本当にくだらないこと。
くだらなくてイヤになるくらいくだらないこと。

ネットの中だってそう。
批評重視のサイト、コミュニケーション重視のサイト。その他諸々。
ようやくそれぞれが居心地の良いように分かれてきた。でもね、
住み分けなんて、そんなキレイごとじゃない。
大勢としてはお互いがお互いに無関心で、お互いで固まって安心してるだけ。
この前某コミュニケーション系の投稿サイトで、
「酷評がウリのサイトなんかまともな人は自然に離れていく」なんて書き込みがあって、
なんかね、悲しいを通り越してんだよ。俺は。
俺はこんなところで詩を書いてるのかって。
そういう書き込みをする人を責めてるんじゃない。
そういう書き込みが起こるようなネットの状態を責めてる。
そういうのは一部にしか過ぎないから放っておけばいいって声もある。
けれど、俺自身は放り出したくないのね。
放り出した途端、俺たちの50年後、詩はどうなってるんだろうって、
それが怖いから。すごく怖いから。

だからまず、バイパスを作りたい。そしてインフラを整えたい。
住み分けだの交流だのはそれができあがってこそでしょう。
詩のためにそれぞれができることってのはいっぱいある。
それをやってもらいたい。頼みたい。補い合いたい。
そうなって初めて、読者に届けるための詩が、
普通に、自然に、表に出るようになると思ってる。
無理矢理見出そうったて、今のままでは無理。
そこがユウさんと意見の異なるところ。
でもそんなの、方法論が違うだけで目指す場所は一緒だからどうでもいい。
だからやり方が違っていてもできる限り協力したいと思ってる。
他の人に対してもそう。
私はこれができる。これはしたくない。これならやってみたい。それでOKだよ。
皆が皆、意見がまったく同じでまったく同じことしてたら気味悪いよ(笑)。

でね、“それぞれ”ってのは、
別に特別な人たちだけのことじゃないんだよね。
なんでこの座談会が公開なのか、ずっと考えてた。
前線で活動してる人たちを集めて、
俺たちはこういうことをしている。すごいだろーって自慢する場所じゃない。
今後どんなふうにやっていくのか、一緒に考えてまとめてみようって場所でもない。
そんなのだったら公開する意味はない。
そうじゃなくて、
「こんなに熱を持って浮かれてる(笑)人たちがいる。
 その人たちは詩に対してこんなことを考えている。
 こんなことをしようとしている。すでに行っている。」
っていうのを見せることによって、読んでくれた人たちが、
じゃあ、自分には何ができるんだろうって、
そんなふうに思ってくれることを目指したんじゃないのかな? ユウさんは。
勝手にそう思ってます(笑)。

別にたいそうなことをすべきだなんてことは言わない。
自分のできることをすればいい。
ある人は、詩をたくさん読むことだって言ってくれた。
詩を書くことが自分にできることだって人もいる。
この対談を見て、自分に何ができるかを考えて、
友達に「自分は詩を書いている」と言ってくれた人もいる。
もう、そんなので充分。
リーディングイベントに1回でもいいから行ってみるのもいい。
できるなら友達を誘って行ってもいい。
詩誌にメール送ったっていいじゃんか。
今月はこの詩が面白かったですとか、この詩はサイテーとか、
このレイアウトはなんじゃー!とか、
この詩人を取り上げて欲しいとか。
何でもいいよ。寺西さん喜ぶよ。泣いて喜ぶよ(笑)。
こんな詩の雑誌が欲しいって意見もたくさんあった。
じゃあ、せっかくなら、いろんなところにその声を送ろうよ。
それが詩誌を作ってる人への励みになるし、いろんな障害に対抗するための力にもなる。
声が大きければ大きいほど、媒体ごとの壁なんかあっという間に崩れちゃうよ。
本当に簡単なんだから。俺たちがいろいろやってることなんて、馬鹿みたいなもんだよ(笑)。

だからね、
この座談会に参加した人たちなんて、俺も含めて、たいしたことやってないんだよ。
みんなと変わんないんだよ。
自分のできることを、自分のできる範囲でやってるだけなんだから。
そんなの、みんな同じなんだよ。


  ワッハッハ!
No.213
Name木村ユウ
Date: 2002/10/07(Mon) 22:01
いいなあ森さんがいじめられていて(←おい)。僕は森さんロマンティックで格好良くって、なかなかいいと思うんですよ。頼もしい詩人ってそうはいない。

銀色夏生の話はそうだなあ。もういいや。第二の銀色夏生もいらないです(別にいてもいいけど)。そうです。フツーの詩をちゃんと書けるフツーの詩人がほしいんです。若林真理子特集はやりたいやりたいって半年以上言ってるんだなこれが。

>また、売る場合、作り手があくまで裏方に徹して情熱を燃やすなら、
もちろん。そんなの、いやらしい考えが頭にあったら、詩なんてすぐわかりますよ。と僕は思う。

じゃあ樋口さんにはばりばり働いてもらわなくちゃ(わあ)。


佐川さん>
今回は本当にありがとうございます。
>詩界も不毛ないがみあいをせず、もっと互いに協力してかつ刺激しあえばいいのにと思いますが。
そうですね。意外と皆さんそう思っていらっしゃるのかもしれません。


さて、一週間続いてきた座談会ですが、僕のMCが悪くて特にリーディングや、同人誌関連のお話をつっこめませんでした。ごめんなさい。まだお時間ありますし、遠慮せずに何でもどうぞ。さっきいとうさんから「何を書くんだ?」ってお電話いただきました。あうう。見ているお客様でもご意見ご感想どうぞ→zamboa@poetry.ne.jp ここで紹介いたします。

  座談会はやってよかったと思う
No.212
Name樋口えみこ
Date: 2002/10/07(Mon) 21:25
URLhttp://village.infoweb.ne.jp/~penteka
というタイトルの説明は特にせず。流れに割り込んで恐縮ですが、予定最終日なので、私めも、意志表明させといてください。箇条書きでごめん。

・森さんは一緒に飲むと楽しそうだし、使えそうだが、この人「だけ」に詩を任せるとアブナイ、と実感する。(こんなこと書かれてもへっちゃらだよね。そういう人じゃないとイヤダ)

・この実感は、詩のボクシングへの実感と、似ている。

・銀色夏生の話はもうしたくない。彼女の詩が読者へ届いているのはわかる。でも、ここ10年、こういう議論では同じ話。

・第二の銀色夏生を売りたいのではない。(少なくとも私は)。
フツーの詩をフツー(を装って、と言ったほうが私の気持ちに近いけど)に、ちゃんと売ってしまいたい。

・大雑把に、誰みたいな感じかと今、考えると、前の詩のボクシング全国大会で優勝した若林真理子さんのような人。例えば、。
あるいは、フツーに、サイトに投稿してくるような人のフツーに感じられる詩。
でも、「書こうと思うと、なかなかフツーの人には書けない詩」。

★そんな「本物の詩人」たちを、売っていくなら、協力したい。

・タレント詩人は必要じゃない。(少なくとも私はその方向に愛情をもてません)


★また、売る場合、作り手があくまで裏方に徹して情熱を燃やすなら、協力したい気持ちです。書きたい人と売りたい人がごっちゃになると、弱い。
そういうアンソロジーや同人誌は、もうある。これからも出る予定。
それらと同じじゃ、力が弱い。

・まず、成功例を作ること、「詩がある」と一般に認知させる土台を作ることに集中していくなら、協力したいです。

・で、具体的に私めのできる協力は何なんだろう、と、考えてみましたが、このメンツの中では、比較的、ネット、紙、リーディング畑、有名無名の分け隔てなく、詩に関わる知人が多いことぐらいだろうなぁ、と実感。

・大きな身振りはできないが、注目を集めて、人を集めることができます。協力してもらったり口コミで広めてもらうことができます。

・身内びいきにならない、一般読者、聴衆者としての目も(嗜好の偏りがとは言えないですが)、持っている。
詩を読んだり、朗読会に気が向けば足を運んだりするが、詩を書かない、「これじゃだめだ」とフツーに感想を言う知人もまわりに多い。
(友だちはすくないんだけどね)

・比較的冷静に(もちろん、「比較的に」に過ぎませんが)冷静に選択して静かに熱を燃やしていけると思います。

(虚勢をはらず、卑下もせず、率直に書くって、難しいね。伝わってるでしょうか)

とりあえず。

木村さん、これから!というところだと思うけれど、
連日お疲れさま。

  木村さん、寺西さんへ
No.211
Name佐川亜紀
Date: 2002/10/07(Mon) 18:19
URLhttp://www2u.biglobe.ne.jp/~sagawa
詩のボクシングの話に移ったのに、割り込んでごめんなさい。
今回は、沢田英輔さんからのご紹介で韓国詩についてお知らせしたのですが、いろいろ興味持っていただきうれしかったです。
木村さんやみなさんの、詩をなんとかしなきゃという真摯な思いには圧倒されました。さまざまな点でたいへん参考になりました。
寺西さんにもお世話になっています。
今、詩誌はどこでもたいへんですよね。「詩学」の読者に開いていこうという姿勢、特に情報はとても親切で貴重だと思います。
10月号の鼎談おもしろかったですし、「鉄柵」もすごいところに
行きますね。木島始さんが日系詩集以前出しました。
詩界も不毛ないがみあいをせず、もっと互いに協力してかつ
刺激しあえばいいのにと思いますが。
*追記ですが、韓国の人口は1995年で4455万4000人です。分断されているので、日本の2分の1です。それで100万部です。


  いとうさん
No.210
Name木村ユウ
Date: 2002/10/07(Mon) 18:09
いとうさんにしか書けないこともっと書いて下さい。余裕ありすぎて体が震えないっす。

  メールでのご意見
No.209
Name木村ユウ
Date: 2002/10/07(Mon) 17:56
ワタナbシンゴさんからのご意見を掲載しました。

ご指摘ごもっともですね。開催側の不手際もかなりあると思います。僕の意図を申し上げておきますと、今回の座談会は完全に同人に向けてです。

Zamboaは当初、「同人に背を向け、読者に体を向けた詩のサイト」というコンセプトで始めました。更新を重ねていくうちに、普通のお客様に見せられる詩が極端に少ないことがわかってきました。「いきなり現代詩文庫」現象です。

数ヶ月悩み、これはまず詩を育てるところから始める、詩人にメッセージをおくっていく他はないという結論に達しました。ここしばらくの僕の巻頭でのリード、あれは全て詩人に向けたものです。読者に背を向けてしまっているんです。僕はやむなしと判断しました。

ところが、一人のスタッフから、

「自分は初めの頃のザンボアがとても好きだった。ココにくれば他の詩誌や詩サイトと違って、難しいことを考えることも強いられることがない、純粋に詩の美しさを美しいとただ感じられる、そういう希な場所だった。でも最近のザンボアは違う。特集の詩にたどり着くまでに、いくつも越えなきゃいけないハードルがあって、ぐったりと疲れる」

というような内容の話を受けました。
なるほど、まったくその通り、僕が考えたことは確かに必要なことではあったんだけど、そういう、「読者」の気持ちを無視してまで、この場で詩人に語りかけていくことが重要なんだろうかと思いました。

実はそのスタッフに話を聞く前に、僕は次の号(現時点で言うと11/1号)から「読者に体を向いた元のザンボア」に戻すつもりでいたのですが、でも、やはりまだ足りないような気がしていたんです。このままでは、結局お客様に出せる新鮮な詩が、数ヶ月後には仕入れられないことになるんじゃないのか? ということです。

ですから、この特別号、
『フェイズ・2002』は詩人に向けての痛切なメッセージであり、詩人に体を向けてきたザンボアにひとつの区切りをつけたい、そういう意図が僕自身にあります。一般のお客様を持つ店のオーナーとしては失格というわけです。

ところで、それとは別に読みにくい、というのはまったくその通り。すみません。


  川村透さんへ
No.208
Name河野龍彦
Date: 2002/10/07(Mon) 17:41
URLhttp://www.coara.or.jp/~tatshiko/
私は立ちました。体験しました。
評で、審査員は、完全に、詩そのものを、否定されたのです。
喧嘩を売っているようでした。
哀しかった。とても。

  詩のボクシング
No.207
Name木村ユウ
Date: 2002/10/07(Mon) 17:23
レポートを掲載させていただいた川村透さんからメールいただいています。

・・・

詩のボクシングについて
僕がながながと、自分の自慢話と受け取られかねない
というリスクを感じながら、仕事を横に置いてまであ
んな風に書いたのは、ただひとつ。

日本で今、毀誉褒貶はあるだろうけどもっともメジャ
ーなオープントーナメントである詩のボクシングに
なぜもっと、いわゆる詩人、たちが出てこないのか?
ということなんです。

詩のボクシングという名前はそぐわず、言葉のボクシング
にすべきだ、とか、朗読ボクシングにすべきだとか言って
いる暇があったら、リングに立ってきちんと、きびしい
他者に届ける試みに身を投じるべきではないか?と僕は
思います。クロスオーバーする隣接他ジャンルからの、
「これも声の詩としてありだよね」という人たちに、あ
っさり負けてばかりでいいわけ?と問いたい。

 そして、僕たちのいわゆる現代詩的な手法や表現が、
TVというポップな場において、今まで、そのスリリング
さをきちんと伝えてこなかった事が、詩のボクシングの
場において、僕たちの勝敗を読む感覚とジャッジ、客席
の感覚とのズレをもたらしている。これはきわめて象徴
的な危機と言っていい。

リングに立て、そして勝て、あるいはもっと豊かできび
しい敗北に身をさらしてみろ、あるいは、勝てる「詩人」
をプロデュースしてみろ、と言いたい。

僕はNHKさんから取材を受けた。けれどシビアな視聴率を
かせぐエンターテインメント番組である以上、イベント
としての勝敗、客席へのアピール度において、それは冷
酷なまでにきちんとCUTされるのだ。

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時間がない、です。
NPOの話と、歌詞の話もぶつけてみたい
もう7日です。終わり、ですか?

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